老年期の認知症の一種として、アルツハイマー型認知症が注目されています。

最初に現れる症状、ひどい物忘れや記憶の混乱です。また、場所がよくわからないといった症状も現れ、徐々に、物事を認識できなくなる、言葉がわからなくなるなどの認知症症状になり、死に至ります。根本的な治療法は現在のところありません。

アルツハイマー型認知症というのはどのようなものなのでしょうか。
現在では、アルツハイマー型といっても、病理学的には老年性認知症とほとんど変わらないことから、老年性認知症の早発型とする考えもありますが、当初、アルツハイマー型認知症は、1907年にドイツの精神医学者でありアルツハイマーが、進行性の認知症を特徴とする51歳の女性患者の症例を報告したことから、このような名前で呼ばれるようになりました。

アルツハイマー型認知症の原因は、現在はまだ明かではありません。アルツハイマー型認知症では、大脳の萎縮や神経伝達物質の変化などが見られます。神経伝達物質というのは、アセチルコリン、カテコールアミン、セロトニンなど、神経細胞から出される信号を伝達する化学物質をいいます。このことから、老人斑、すなわち、アミロイドと呼ばれる色素たんぱくが脳に沈着したもの、や神経原線維変化などの生化学的研究から、生物学的に原因をつきとめよういう研究が行われているところです。ただし、本格的な解明にはまだしばらく時間がかかりそうです。

このサイトでは、アルツハイマー型認知症についての情報をまとめています。
ぜひ参考にしてください。

アルツハイマーの症状を探るサイト

アルツハイマーの症状を探るサイトカテゴリー項目一覧

01認知症の原因

喫煙 神経伝達物質と老人斑 危険因子と予防 認知症の原因

02認知症の症状

痴呆と認知症 解剖学的症状と診断 アルツハイマー型認知症以外の老人期認知症 認知症症状 記憶障害と身体的症状

03認知症の治療

認知症の診断と長谷川式簡易知能評価スケール 認知症の治療 薬の開発 リハビリテーションと回想法

04相互リンク

相互リンク集


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近年、痴呆という言葉に代わり、認知症という用語が用いられるようになりました。

後天的な脳の器質的な障害によって、いったん正常に発達した知能が低下した状態を、認知症といいます。これに対して、知的障害は、先天的に脳の器質的障害があり、運動の障害や知能発達面での障害などが現れる状態のことをいいます。

痴呆と認知症
日本ではかつて、認知症を、痴呆と呼んでいました。しかし、2004年に厚生労働省の用語検討会によって「認知症」に、用語を変換する報告がまとめられたのです。まずは、行政分野および高齢者介護分野において、「痴呆」の語が廃止されました。そして「認知症」に置き換えられたのです。
さらに、各医学会においても2007年頃までには、言い換えがほぼ完了しています。

認知症の原因となる主な疾患には以下のものがあります:
・脳血管障害
・アルツハイマー病などの変性疾患
・正常圧水頭症
・ビタミンなどの代謝・栄養障害
・甲状腺機能低下、など。

これらの原因によって、生活に支障をきたすような認知機能障害が生じた場合に、「認知症」と診断されます。脳血管障害の場合、画像診断では微小病変が見つかっているような場合でも、はたしてこれらが認知症状の原因になっているかどうかの判別は難しいのが現実です。これまでは脳血管性認知症と診断されてきましたが、実際はアルツハイマー病が認知症の原因となっている場合が少なくありません。これを、「脳血管障害を伴うアルツハイマー型認知症」といいます。

アルツハイマー型認知症については、そのさまざまな症状と共に、その危険因子についても急速に研究が進められています。現在、生活習慣上の危険因子として、食習慣や運動習慣、および知的生活習慣が注目されています。その他、議論になっていることに喫煙があります。

喫煙は、アルツハイマー型認知症の発症の危険性を高めるといわれます。自らタバコを吸うことを能動喫煙といいますが、この能動喫煙だけではなく、非喫煙者、つまり受動喫煙、であってもタバコから出る有毒物質の影響を受け、アルツハイマー型認知症の発症率が高まるといわれるのです。

喫煙に関してはさまざまな議論がおこなわれています。喫煙がアルツハイマー型認知症の発症の危険因子となるか否かについては、これまでも論議されてきました。たとえば、喫煙を含め、ニコチンの摂取がニコチン性アセチルコリン受容体からドパミン神経系に作用し、アルツハイマー型認知症の発症を減少させるという説もありました。しかしその後、この説を主張していた研究の団体が実は、たばこ産業から資金援助を受けていたことが明らかになったのです。そもそも、喫煙は、他の疾病の発症の危険性を高めることから、現在では否定されています。
実際、疫学研究からは、喫煙によってアルツハイマー型認知症の発症のリスクが1.79倍にあがるという結果さえ得られているのです。
また、受動喫煙についても、アルツハイマー型認知症の発症リスクが上昇するという調査結果が発表されています。

老年期の認知症の代表とも言われるのがアルツハイマー型認知症です。根本的治療がなく、徐々に症状が進行することから恐ろしい病気であることに違いありません。
アルツハイマー型認知症では、記憶障害や見当識障害などの症状のほかに、歩行困難などの身体的症状や、脳の萎縮などの解剖学的症状がみられます。

解剖学的症状として、大脳の萎縮や神経伝達物質の変化がみられます。

神経伝達物資というのは、アセチルコリン、カテコールアミン、セトロニンなど、神経細胞から出される信号、つまり情報を伝達する化学物質のことです。神経と神経のつなぎめや、神経と筋肉などのつなぎめには、ごくわずかですが、隙間があいており、神経のなかで電気的流れとして伝わってきた情報がこの隙間で化学物質に置き換えられるのです。この化学物質が神経伝達物質と呼ばれます。これらの化学物質の受け入れ口である受容体を通して伝わった情報は、再び電気信号となって神経や筋肉を興奮させることになるのです。

一方、脳の縮小は、正常老人の約10パーセントの減少です。特に前頭、側頭、頭頂葉の減少が著しいのが特徴です。また脳室の拡大や神経細胞の脱落と萎縮、アルツハイマー神経原線維の変化、老人斑などがみられます。

老人斑というのは、アミロイドと呼ばれる色素たんぱくが脳に沈着したものです。アルツハイマー型の認知症の大脳皮質に多く見られ、第21番目の染色体にある遺伝子の異常によって生じるだろうと推測されています。

アルツハイマー型認知症をはじめとして、老年期になるとさまざまな認知症症状が現れます。認知症の明確な原因は明らかにされていませんが、ご本人はもちろんのこと、ご家族や地域社会が、普段から幾つかの生活上の留意点を心得ていることで、症状の発生や進行を食い止めたり、遅らせることができることもあります。

認知症の症状を抱える老人を抱えるご家庭では、看護にも大きな負担を強いられることになります。しかし看護や周囲の配慮の仕方のよしあしがご本人の予後を左右するとなることから、責任は重大です。出来る限りのことはして差し上げたいものです。では、周囲はご本人のためにどのようなことをすることができるのでしょうか?

いちばん大切なことは、規則正しい睡眠とバランスのとれた栄養を取れるようにしてあげることです。また、病気が進行すると、寝たきりになったり、失禁を起こしたりすることがあります。そのため身辺を清潔に保てるように配慮してあげてください。そのうえで、周囲から知的な刺激を与えてあげることも大切です。また適度な運動も刺激になり、効果的なリハビリとなります。

リハビリは、病気の予防、治療と並び、第3の医学といわれるほど重要な役割を担います。リハビリの目的や正しいやりかたを家族や地域社会が理解することで、ご本人の生活の質を落とすことなく、生きがいのある生活を送らせてあげることができると共に、家族だけが心身の負担を負わずにすむのです。

アルツハイマー型認知症の場合、物忘れや身体的症状のほかにも解剖学的な症状が現れます。

アルツハイマー型認知症の場合、解剖学的にみた症状としては、脳の萎縮があります。正常な老人の約10パーセントの減少がみられ、特に前頭、側頭、頭頂葉の減少が著しいのが特徴です。また、脳室の拡大、神経細胞の脱落と萎縮、アルツハイマー神経原線維の変化、老人斑などがみられます。

アルツハイマー型認知症の診断は、まず面接である程度の認知症程度は診断されます。しかし、いろいろな評価尺度を用いることで、よりくわしく認知症の有無や程度を診断します。
人間は、現在いる場所、時間などに対して、周囲の状況と関連して正しく理解することができるのが普通です。これは注意、知覚、了解、判断、記憶などが総合された複雑な認識作用であり、認知機能と呼ばれています。自分が今置かれている場所や時間、環境を把握することを見当識といい、脳の損傷などが起きると、これらの認識能力が失われることがあります。
アルツハイマー型認知症の診断に用いられるテストの項目は、主に認知機能を中心とします。そのほかに行動面や人格面の評価などを含むことが多いですが、それぞれの評価尺度によって異なります。
よく使われるものは長谷川式簡易知的評価スケールです。その他、脳血管性の老人認知症と区別するために、いろいろな身体的検査が行われることもありますが、臨床的にははっきりとした診断根拠とはならないことが多いのも事実です。

アルツハイマー型認知症は、その原因も明らかでないばかりか、現在のところ今般的治療もないのが現状です。そのため対症療法が中心となります。激しい精神的興奮が見られる症状に対しては、向精神薬を使用します。また夜中に騒ぐ患者さんに対しては、入眠剤を用いることもあります。抗うつ薬の使用が有効なこともあります。最近は、脳内アセチルコリンの研究が進むと共に、老年認知症に対してコリン作動性薬物やコリン前駆物質を投与するなどの治療が試みられています。
コリンというのは、神経と神経のつなぎめ、神経と筋肉などの組織とのつなぎめの部分で、情報を伝達する化学物質のひとつです。なかでもアセチルコリンがもっとも強い作用を持っています。アルツハイマー型認知症やその他の認知症でとくに記憶障害が起こるのは、このコリンによる神経間の連絡が絶たれることが原因と考えられています。そこでコリンやアセチルコリンの産生を促す薬、コリンの原料となる薬が、認知症の記憶障害などに有効なのではないか、と研究が進められているのです。

しかしまだ充分な治療効果は上がっていないのが現状です。そのため、家族をはじめとする地域社会全体がご当人の症状を理解し、進行を進めないように力を尽くし、リハビリを継続することが大切となります。リハビリは病気の予防、治療と並び、第3の治療といわれるほど重要なのです。リハビリによって進行を食い止めることはご本人の苦しみだけでなく、家族の負担を軽減する重要な方法でもあるのです。